治験ボランティアを募集するNPO法人トロワ・アルブル 糖尿病、高血圧など生活習慣病の新薬の治験について

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NPO法人トロワ・アルブルは、「生活習慣病と臨床試験(治験)の啓蒙」、「医療と介護の人材育成(外国人スタッフも働ける環境作り)」、
「就業支援(保育事業)」の三つ中心に活動しております。

人の命を守る新薬が世の中に出るまでに、長い年月とたくさんの人のかかわりが必要とされています。

研究者によって、開発した薬が正式に医薬品(新しい薬)と認められるには、安全性や有効性を確かめた上で、厚生労働省に承認されるのです。承認が正式に降りる最終段階で必要となるのが「治験」と言われる、臨床試験のことです。新しい薬を誕生させるために、この「治験」が必要不可欠となります。

NPO法人トロワ・アルブルでは、新薬の開発、発展に貢献する事業として治験ボランティアの募集を行っております。
実際に治験を実施するのは病院、及び、クリニックなどの医療施設であり、トロワ・アルブルにて治験ボランティアにご登録いただいた方は、提携先の南港病院などの医療施設で、治験を受けていただくこととなります。
トロワ・アルブルでは、糖尿病、高血圧症、高脂血症、骨粗鬆症などに代表される、一般的な生活習慣病をはじめ泌尿器科・外科・整形外科、その他多くの治験ボランティアを受け付けています。

治験は様々な動物試験を行い安全性を確認した上で、健康な人や患者さんに対し薬の候補(治療薬)を投与・服用することを第Ⅰ相試験といいます。次に第Ⅱ相試験と第Ⅲ相試験では薬の有効性・安全性や用法・用量などを調べる事を目的とします。

人の命を守る新薬の開発は、こうして、治験のボランティアに参加される多くの人たちの協力で支えられています。

【新薬ができるまで】


基礎研究
前臨床試験
臨床試験(治験)
申請・承認手続
新薬誕生

治験ボランティアとは何?


治験はボランティアで参加される多くの人たちの協力で支えられています。治験ボランティアは治験に協力していただく多くの方たちが安心して参加できるようにとても厳しいルールによって成り立っています。

【治験ルール】

・医薬品の臨床試験の実施基準(GCP)という厚生労働省の省令があります。治験はこれを遵守して実施されます。

・治験に至るまでに薬事法や厚生労働省の省令に従った無数の試験が実施された上で、安全性が確保されて初めて治験の実施となります。

・治験を実施する為には、「治験の実施計画」を厚生労働省に提出し、安全性に少しでも疑問がある場合は、決して実施計画は受理されません。

・治験審査委員会という団体が存在し、治験を実施する病院やクリニックが依頼した治験実施計画は、この治験審査委員会で厳密な審査基準の基、審査されます。

・安全性・倫理性など、あらゆる人命を尊重する内容に少しでも疑いがある場合、治験の実施は行われません。

治験はどこで実施するのでしょう?


NPO法人 トロワ・アルブルの治験については、提携の病院、または、クリニックで実施されます。メインの提携先の病院は、大阪市住之江区の北加賀屋にある「南港病院」です。治験ボランティアに参加される方は投与されるお薬によって、実施場所、期間等は異なりますので事前にお問い合わせください。


治験ボランティアとして参加の意味(メリット)


・病気の症状をより正確に把握してもらえる

治験ボランティアに参加をご希望の方は、専門医により、精密な検査や診察を受けることができます。また、病状についても、より詳しい説明が行われます。

・診察料が無料

治験ボランティアの期間中は、治験薬や診察、検査などの費用は製薬会社の負担となっています。更に、通院の為の交通費などについては負担軽減費が支払われます。

・専門医による、より、丁寧な診察

一般病院ですと、長い長い待ち時間を待って、ほんの一瞬の診察で終わります。本当にちゃんと診察してくれているのか不安になったりしたことはありませんか?そういった一般の受診と違い、治験ボランティアの場合は、新薬を世の中に出すかどうかの判断をしなくてはなりませんから、専門医により、幾度にも渡り、より丁寧な診察とアドバイスを受けることができます。

・社会貢献

多くの方たちのボランティアで生まれた新薬が多くの人の病気を治療するのです。ボランティアとして治験に参加される方は多くの人命を守る新薬の研究開発を支える社会貢献となるのです。

住之江区のOさん

謝礼をもらえる、といった軽い気持ちで治験ボランティアに参加しましたが、実際参加するまでにはいくつもの検査があって、驚きました。治験を受けるために一番注意しなければならないのは体調管理ではないかと思います。確かに、人体に関わることですし、安全に安全を重ねた上で行われているのが治験なのだと知り、軽い気持ちで応募したことを恥ずかしく思いました。でも、そのお陰で治験が世の中にとってとても大切なことだと言う事と、治験を受けることが新薬の開発に繋がる社会貢献であることを知り、今後はしっかりとした前向きな気持ちで、治験ボランティアに応募しようと思うようになれたことがとても嬉しいです。

阿倍野区のMさん

骨粗鬆症の治験ボランティアに参加しました。治験ボランティアには最初、あまり良いイメージを持っていませんでした。怖いのではないだろうか?本当に安全なのだろうか?など、マイナス要素の疑問がいつもありました。しかしながら、実際に参加してみると、不安な点は全て納得いくまで説明を聞くことが出来、(納得行かなければ辞退も可能です)また、実際に治験を受けるまで、様々な検査があります。運良く合格したことで治験を受けることができましたが、実際には不合格となる方も・・・。そうやって検査をすることで自分の状態もわかるわけで、つくづく安全が確保されているのだなぁと驚きました。

住吉区のTさん

初めて治験に参加したのは6年前です。ちょうど、60歳になり仕事も定年退職して時間が出来たときですね。娘がインターネットでたまたま治験募集のこのサイトを発見して、「お母さん、時間あるんだったら検診ついでに行ってきたら?」と言われたのがきっかけです。今までに高血圧と糖尿病の治験に参加させていただきました。半分、自分の病院代わりに通わせていただいていました。例えば、風邪をひいてもきちんと診てくださいますので、本当にありがたいです。まるで主治医がいるみたい。しかもそれで、新しい薬の開発に役立ってると思うと、凄く社会貢献している気分で自分が社会の役に立っているんだなぁ、と感じられるのが治験の良いところですね。今後も前向きに応募していこうと考えています。

淀川区のSさん

高脂血症の治験に参加しています。治験ボランティアには全く興味もありませんでしたが、38歳を過ぎたころからメタボリックな状態になり、少し気にしていました。友人が、是非、といって「治験ボランティア」への参加を進めたのをきっかけに、検査も無償でしてもらえるし便利かも?と考え検査を受けるために行ったのがきっかけです。世の中にこんな便利なものがあるのか・・?と。適度な運動、適度な食事療法、そして開発される新薬の投与のお陰で、すっかり元の体重に戻った次第です。これからはますます積極的に治験ボランティアに参加しようと考えています。